マーケティングと製造の最適化

商品開発に携わっていると、業界をまたぐと情報が分断化され全体最適がすごく難しいことだなと感じることがあります。

大手メーカーが商品開発の主導者ですから、商品開発の流れは、「大手メーカーのノウハウである」とも言えます。マーケティング、デザイン、設計、製造それぞれの事業者も、メーカーがいなければ、横串での情報連携というのは、してきていません。

「マーケティング分野と製造分野を横串にしないといけない」と感じる場面があります。
それは、製造ロットと売値の関係、売値とターゲットの関係です。

製造ロットと売値←→売値とターゲット

製造ロットと原価というのは密接に関係し、数を多く作るほど1個あたり原価は、安くなります。

でも、今、「大量生産・大量消費」の時代ではありませんから、「少量生産」から始めたいという方も多くいらっしゃいます。

少量生産というと、原価が高くなるため、売値があがります。
売値というのは、マーケティング分野と直結しています。

< ある日の電気屋さんとの会話を思い返してみます >

電気屋さん「自分一人で試作から製品まで作れる人は、自分の工賃を原価に入れずに売値を設定して売っている方もいます。だから、自分で作れる量ではなくなって外注しようと思うと、外注費が発生して、今までの売値で売ることができなくなることがあります。」

小野「値上げをしないといけなくなりますね。」

電気屋さん「もしくは、量を作るか。でも売れるか分からないものを、いきなり100個だって作るのはリスクありますよ。」

小野「いずれ何ロットで生産するかイメージを決めて、その時の売値を決める。初回ロットは少数で作って原価は高いけれどテストマーケティング兼ねて、いずれ売る値段で売ってみる。赤字だけど。そういう選択が必要でしょうか?」

電気屋さん「または、少量の間は自分で作って売って、量が見込めそうになったら量産効果が狙えるくらいの量産をする。」

小野「それは現実的ですね。」

電気屋さん「もしくは、少量生産で高くても売れる方向を考える」

小野「そこ、マーケティング分野と製造分野が、ミックスしてくるあたりです。売値が変われば、ターゲットが変わる、ターゲットが変われば、仕様が変わる。試作までいって、売値がこれまでの想定ではムリだと分かったら最初のマーケティング企画まで戻らないといけない

電気屋さん「あまりそういうのは、やれていないことが多いですね。」

わたしたちは、情報の横連携で、マーケティングも製造も横串で考えていきます。
それが、異業種・横連携のものづくりです。