エラストマー成形 技術紹介

熱可塑性エラストマー(TPE)の物性と種類

エラストマー成形

熱可塑性エラストマーはTPE(Thermo Plastic Elastomer)と言われ、常温ではゴム、高温ではプラスチックの物性を持ちます。 ゴムは加硫されたあとは、伸ばしても元に戻ろうとする性質を持ち、プラスチックは高温では流動性を持つため、型に流し込んで成形を行うことができます。
TPEの製造工程には加硫工程がなく、シンプルに射出成形機で成形を行うことができます。ゴムと異なりリサイクルが可能なため、ゴムの代替素材としての需要が伸びています。当社では、6メーカー、15グレードを取り扱っています。


ゴムとの加工方法の違い

ゴム 粘土状に原材料を良く練り合わせ、金型に挟んで焼いて固める。
熱可塑性エラストマー ペレット状の原材料に熱をかけて溶かし、金型に注入し、冷やして固める。


熱可塑性エラストマー(TPE)の利点

「熱可塑性」のエラストマーが開発されたことによって以下のような利点が生まれました。
1) 加工時間の大幅な短縮、加工費削減、大量生産が可能に
2) ゴムに比べて金型の自由度が大きく、複雑な形状でも高精度を実現
3) 通常のプラスチックの加工設備がそのまま使用できる
4) ゴムに比べて簡単に着色が可能、調色も容易であるため美しい外観が得られる
5) 熱で溶けるため、リサイクルが容易
当社では、一般的に加工が難しいと言われる硬度30以下の柔らかいエラストマー素材の成形にも対応しています。お気軽にご相談ください。


エラストマー成形技術

2色成形(ダブルモールド)

2色成形

2色成形では、異なった材料同士を組み合わせて一体に成形します。
基本となる金型を回転させ、多段階で樹脂を注入していきます。1台の成形機で安定して2色成形を行うために、過去の経験を活かした樹脂素材をご提案させていただきます。

2色成形について詳しく見る


インサート成形

インサート品(主に金属)を金型内に装填した後、樹脂を注入し、樹脂とインサート品を一体化させて成形します。複数部品の組み立てを成形段階で行うことができます。


熱可塑性エラストマー(TPE)の主な種類と材料記号

熱可塑性エラストマーにも化学的構造、配合、製造方法などの違いにより種類があり、それぞれ異なった物性を持っています。
熱可塑性エラストマーは、「ハードセグメント」と「ソフトセグメント」を構成する2種類のプラスチックから成り立っており、主にそれぞれの構成比によって硬さを調節しています。
ソフトセグメントを構成するプラスチックにもいろいろな種類がありますが、「ハードセグメント」の物性が支配的であるため、ハードセグメントを構成するプラスチックの種類によって分類されます。

スチレン系熱可塑性エラストマー(SBC)(TPS)
オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)
ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPEE)(TPC)
・塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(TPVC)
・ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)
・ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPAE)(TPA)
・ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー(RB)

製品用途により、最適な素材と加工方法をご提案させていただきます。